紙本墨画
扇 / 横50㎝ 幅18㎝
本紙 / 48 ×56㎝
軸装 / 149 ×65,7㎝

池玉蘭
享保13年(1728)~天明4年(1784)
京都生まれ。
池大雅の奥さんで、絵師・文化人。
和歌は冷泉家にも学んでいたんだそうです。
母親は、
当時トップクラスの文化人との親交が深く、歌人としても名高い百合。
八坂神社前で茶屋を営んでいました。
玉蘭さんの祖母梶さんも、
歌集を出版するほどの文化人でした。

この作品は、もともとは扇です。
折りたたんだ後がはっきり残っています。

古来、扇は宮中でも進物に使われて、
持ち運びやすく
センスの問われるお土産として需要が多かったんです。
玉蘭さんの旦那さんの大雅さんは
最初は扇に絵を描いて売って生業としていました。

没骨法で描かれた一本の竹。
一気呵成ではなく
ゆっくりと筆をすすめた墨が
淡いのに潤って
大雅のタッチに似ています。
竹というと、真っ直ぐて潔いイメージですが
玉蘭さんの竹は
清らかで優しい。

《玉蘭》の落款も繊細。
上質の墨で書かれています。

軸先は堆朱。
この作品を掛け軸に仕立てた方の
玉蘭さんへの尊敬が感じられる上質な軸先ですね。

鯛の図で有名な、中村左州(1873~1953)が極めた箱書きです。
箱に虫食いがございます。

本紙に折れ
天部の裂の左下部に傷みがあります。

《お買い上げありがとうございます》

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