江戸時代
22,8× 21,8㎝方形 高さ27,8㎝

物凄い立体感、迫力ある二本の老梅の巨樹。
銀で盛られた土波の上の巨木は龍のようにうねり天に向かいます。

土波の手前、下から姿を現すもう一本は
現れるや否や二股に別れ
やはり、飛翔する龍のように大胆に横に枝を伸ばします。

屏風に描かれた琳派の絵で
ぐるーっと重箱をラッピングしたよう。

所謂、典型的な光琳蒔絵。

かなり高く盛り上げて蒔絵され
太い幹にできたうろの表現も見事です。
梅の花は厚く切り取られた金属が貼り付けられた
金貝技法の光琳梅。
曲線を強調した幹の表現と
型で抜いたようなデザイン的な花のコーディネートが素晴らしい。

地は梨地で蒔絵され
背景の池の中は金と墨線だけで描かれます。

水草の中を楽し気に泳ぐ鮎たち。
自由に泳ぎ回り、
中にはお腹を見せたり、真っ直ぐにに昇るものも。

鮎の動きが池底の泥を撒き上げ、
もわもわと撹拌される様子が
幻想的な金雲で描かれています。

春になって水が温んだ歓び。

鮎たちや水草は
とても精緻な筆致でリアルに描かれ

装飾を極めた梅樹とのコントラストが素晴らしい。

また、
土波の稜線は時に絵の半分以上にまで高く描かれ
画面を斜めに区切っています。

こんな素晴らしいデザイン・技巧・蒔絵技術の作品を
私は他に知りません。

ミュージアムピースと言っても過言ではないでしょう。
現在では造ることのできない超絶技巧と
優れたデザイン感覚の逸品です。

内側は梨地
所々に修復の跡がございますが、言われなければ解かりません。

オリジナルの木箱(底は後補)付。

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今回はセールに付き、
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鮎が動いて湖底の泥を撒き上げた様子が、金雲で表現されています。

下から一段目の二段目の合に直した跡が見られます。