江戸時代初期
22,8 ×20,9㎝四方
高さ 約26,5㎝

漆黒を背景に
上質な金をふんだんに使って
槙と木蓮の樹が蒔絵されています。

4つの側面と蓋上の画面は連続し
一つの絵画を成しています。

重箱四段を突き抜け、
蓋まで真っ直ぐに伸びる槙の樹。

二の重と三の重の境目で緩やかに槙の樹とクロスし
やはり、上へと真っ直ぐに伸びる木蓮。
四の重と三の重の境目から
槙に平行するように直線を描く木蓮の若木。

素晴らしい画面構成です。
なんてセンスだろう。

全ての木蓮の花と蕾、
一部の葉は螺鈿が象嵌されます。

一つの蕾
一枚の花弁
一つの葉片は、それぞれ
とても大きな一枚の貝片が使われています。

大きな面を装飾する場合、
鉛の板を張り付けるか、あるいは
螺鈿片を貼り合わせて大きく見せるものですが

この作品では
見たことのない一枚貝!
紫・緑青・パールホワイトが複雑に入り混じった
魅惑的な輝きを放ちます。

下にいくほど深くなる器形は
江戸時代までの古いスタイルです。

琳派蒔絵の名品です。

参考品
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