本紙 122,5 ×27,6㎝
軸装 190 ×37㎝
紙本墨画

池大雅
享保8年(1723)~安永5年(1776)
諱/橆名(ありな)・勤
字/貨成・公敏
号/大雅堂・三岳道者・霞樵 他
京都に生まれ活躍した、絵師で書家、文人。
当時、応挙・若冲に並ぶ人気アーティスト。

大雅さんは大変信心深い人だったそうです。
買いたい本が高価だったため、
お金を貯めてようやく買いに行ったら
既に売れてしまっていた時に、
そのお金を八坂神社に寄進した逸話が
当時の本に残っています。

また、
如意輪観音像を終生大切にしていました。
大雅さん亡き後も、
その尊像は
門弟によって建てられた大雅堂で守り伝えられ
池大雅美術館を経て
京都府に寄贈され現代に至っています。

この作品は、
縦長の紙の右上から、般若心経を楷書で
縦に長く四行に書き

空いた左側には
岩から流れ落ちる瀧とその飛沫によって潤う草木、
一番下の土波の上には
水瓶に生けられた柳が描かれます。

楊柳観音を暗示しているんです。

2018年に
京都国立博物館特別展
「池大雅」では、
観音経と共に観音像の描かれた作品が展示されました。

京都府に寄贈された旧池大雅美術館蔵大雅作品にも
縦長の紙本に般若心経を書いた作品があります。
その作品の空白分部分には
竹が描かれています。

観音経観音図作品
旧池大雅美術館蔵作品
本作品、
共に紙本に楷書で書かれ、
署名は書かれていません。

作品としてではなく
信仰心のために書かれたからでしょう。

一文字一文字非常に丁寧に書かれたお経部分と
対照的に
たっぷりの水で滲ませ、柔らかく、
美しい「気」が発せられる画部分。

丁度、真下にある水瓶に向かって滝が落ち
水瓶に吸い込まれ
水を滴らせた柳が出現するようにも
見えるのです。

見るほどに
大雅さんの画世界、深い信仰に引き込まれる作品です。

「霞樵」朱文連印
「无名之印」白文方印

水瓶脇の遊印、
関防印は初見です。

上部に大きな傷みと欠損部の補修
真ん中に欠損補修部分
他に小さな虫食いがございます。
画像をご覧ください。
幸運なことに、
文字や絵の部分は傷みに侵されていません。

紙に折れがございます。

巻き止めに傷みあり。
巻き止めに「大雅筆 留守観音圖 雅宗鑑」の書入れあり。

木製軸先
箱無し

¥280,000
消費税・送料別

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関防印

「霞樵」朱文連印 」「无名之印」白文方印

初見遊印 虫食い跡有

左上部傷み欠損補修部分

真ん中欠損補修部分

巻き止めの傷みと加筆部分画像