本紙 132 ×28,4㎝
軸装 200 ×41㎝
紙本墨画

池大雅
享保8年(1723)~安永5年(1776)
諱/橆名(ありな)・勤
字/貨成・公敏
号/大雅堂・三岳道者・霞樵 他

京都に生まれ活躍した、絵師で書家、文人。
当時、応挙・若冲に並ぶ人気アーティスト。

右軸には
ほぼ真ん中を斜めに横切る太い竹と
その下に細い竹の枝。

竹を描く構図としてはかなり変わっています。

右上方に
「来風韻晩径
集風動春枝」
と、添えられていることから、

(冬、雪で)倒れた竹に
強い春風が吹いている様子を描いているようです。
下方に描かれた細い竹は大きくしなり
葉は風に煽られています。

一番左の葉の上に
「ピッ」と葉の先が不連続に描かれています。
これは、大雅独特の竹の葉の描き方。
他の作品にも出現します。
《参考作品》

あっさりと描かれているようで、
よく見ると、一枚たりとも葉先までかすれはなく
潤ったひと筆で描かれた竹の葉。

太い竹の幹は、
凹んだ部分が巧みにかすれで表わされます。
一節一筆の一発勝負の筆致。
凄い画力です。

竹節部分のにょろっとした線は、
冬の眠りから覚めて動き出した生き物の気配を感じさせます。
心の奥底にある根源的ななにかに
触れられてしまいます。

左軸には
岩場から生き生きとした葉を垂らす春蘭。

動的な右軸と対照的に
風のない風景、
薄墨による穏やかで優しい筆致。
生き生きと描かれます。

竹も春蘭も
大雅が若い時から大変に好んだ植物です。
たくさんの作品に描かれています。

太く潤ったおおらかな筆致、
力の抜けた「橆名」
捺された印章から、
最晩年の作品と考えます。

右軸
「遵生」朱文長方印
「霞樵」朱文連印
左軸
「霞樵」朱文連印
「池橆名印」白文方印
「弎岳道者」白文方印

左軸の本紙に薄い汚れがございます。
軸装にやや傷みがあり
右軸上部中央には、小穴がございます。
画像でご確認ください。

時代二重箱付

¥950,000
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右軸

左軸

左軸、汚れのきつい部分

右軸、軸装上部

左軸、軸装上部