本紙 101,7 ×28,7㎝
軸装 182 ×40,7㎝
紙本淡彩

圓山應擧
享保18年(1733)~寛政7年(1795)
本名は主水。

京都の文化人の紹介や紳士録でもあった
《平安人物志》の絵師ランキングで、
1、応挙
2、若冲
3、大雅
の、堂々1位の人気絵師。
現在でも、高い評価は変わりません。

三井記念美術館ご所蔵の国宝
「雪松図屏風」や
根津美術館ご所蔵の重要文化財
「藤花図」屏風に、
ため息をつかれた方も多いことと思います。

本作品は少しだけ姿を見せる旭日と
振り返る一羽の鶴の図。

眼から嘴への細かな羽根は、
そこに生えているようです。
極々細い筆による頭の輪郭。

頸から体にかけては、
《外隈/そとぐま》と呼ばれる筆法。
薄い墨で輪郭を外に向かって塗り、
内側を白く塗り残すことで、
対象のフォルムを優しく浮かびあがらせます。

積もった雪を表すときによく使われます。

外隈に、敢えて幾重もの線を残すことで、
阿弥陀さまの繧繝彩色のように
このおめでたい鶴の神聖を高めています。

迷いのない筆で
あっさりと描かれた白い羽根。
その下の黒い尾羽の描写の素晴らしいこと!
重なる羽根の立体感は、
輪郭を塗り残すことで表わされているのです、
ふさふさとしたその質感!

没骨法により、
薄墨で形を、
濃い墨で肌の質感を表した、
脚の表現も見事です。

圧倒的な写生力と
磨きに磨かれた画力。
表現センスの素晴らしさ。

応挙の生前から現在に至る人気、
門弟が多く、円山派と言われる流派が出来上がったことも、
作品を直接みると、納得です。

款記により、天明4年(1784)
応挙51歳の作品。
「暮秋」とありますので、
間近に迫った、お正月のための作品かもしれません。

「應擧之印」白文方印
「仲選」白文方印

時代二重箱
多少の折れはございますが、
比較的良いコンディションです。

¥850,000
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(11:00~18:00)

外隈(そとぐま)による、やわらかなボディラインの表現。

軸先

旧所蔵者により、風袋にイレギュラーな折り癖がついています。