径 約31.3
高さ 6cm
1650~70年代

伊万里の所謂《古九谷手》の時代の大皿。

見込みには素晴らしいデッサンで小禽が描かれます。
後ろを振り向き、強い目線で何かを見ています。
鳴いた一瞬をとらえています。

デフォルメされ、
幾重にも層をなした岩のダミ暈しが面白い表現です。

もっと面白いのは
周りに描かれた極太の竹。

強引に曲げられ
細い罫の中に無理やり詰め込まれています。

同じ時代の古伊万里の中で、
べったりと色を塗りこめた《青手》の大皿作品には
やはり、極端にデザイン化された絵付けのものが数多くありますが
この作品のような藍九谷手では他に見たことがありません。

素晴らしいデザインです。

極太の竹には薄瑠璃が掃かれ
上部に行くほど白く暈されますが
円形に描かれるために上下感覚を失って
大胆でめくるめく世界です。

雪輪の純白が
上等で透明度の高い呉須を背景に
浮き上がってみえます。

藍九谷手古伊万里大皿の傑作です。

釉ハゲや、焼成時の不純物混入による小穴がございます。
器形に歪みがありますが
薄く形成されたために生じたものと思われます。
目痕5つ

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