径6,8㎝ 高さ7㎝
江戸時代
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片身替(かたみがわり)の意匠は
桃山時代~江戸初期に流行した文様の一つ。
稲妻のような鋭角の線で画面を区切り
全く違う文様を一つの画面に入れ込みます。
斬新でお洒落な意匠ですね。
半身は黒漆地に扇散し
半身は曙地の梨地に蝶尽し
更に、この棗は
更に底に近い部分に市松模様を蒔絵した
盛りだくさんな作品です。
少し枯れた姿は
上質なお品に
時代を経てこそ現れる貴重な佇まいです。
時代箱付
参考品

扇の一面一面にも、すべて違う模様が蒔絵されています。

この向かって左側、合に蒔絵された蝶の部分に僅かなキズがございます

真ん中辺り、キズ部分

底部の蒔絵に擦れがございます