径 12,5㎝
高さ 8,3㎝
底径 5㎝
猪飼嘯谷
(いかいしょうこく)
1881(明治14)~1939(昭和14)
京都画壇の重鎮の一人。
宮内省の依頼で「大正天皇大礼絵巻」、
明治神宮聖徳記念絵画館壁画「御即位礼図」を制作。
いかに評価の高い日本画家であったかわかります。
河合瑞豊
1862(文久2)~1943(昭和18)
京焼の陶工。
陶芸家・河合卯之助、栄之助の父。
この絵は、
欄干に《三の間》と呼ばれる出っ張りのあることから
宇治橋とわかるそうです。
「於三夜荘」とあり、
西本願寺の別邸《三夜荘》で描かれたことがわかります。
透明度の高い美しい黄緑の顔料で描かれます。
高台のきりっとした削り具合、
下からぐるぐると細く面を取りながら捻り上げた造形など
良い出来。
水を通すと、
胎土に景色が出て面白い表情が見られます。
明治から昭和初期に
陶工として画家として、とても評価の高かった二人の
珍しい合作です。
ご維新で世の中が激変し
戦争や大震災を生き抜いた当時の、
人の生命力、
その時代に芸術を生業としていた
生きる喜びが伝わってくる気がします。
内側に小さなたくさんのあばた、
高台に芥子粒ほどの汚れが2点ございます。
合わせ箱
参考品

宇治橋の「三の間」部分。

高台、畳付きに小さな汚れアリ

内側、あばたの画像。

力強い筆の橋桁。