本紙 28,5 ×37,5㎝
軸装 51,5 ×112,5㎝
紙本

松永耳庵/ 安左エ門
明治8年(1875)~昭和46年(1971)

明治末期から昭和初期、
電力事業に関わり、
電力事業をけん引した大実業家。
戦後、電力界再編も行いました。
素晴らしい茶人の一人。

60歳でお茶を始めて
たった三年で
「茶道三年」を著わしています。

益田鈍翁、原三渓は晩年、
耳庵を何度も自身の茶会に招いています。

三年で、
自分の茶を確立できるほどの情熱と資質は
二人の大茶人に愛され、更に磨かれたのでしょう。
所蔵されていた美術品と別荘「柳瀬荘」は
東京国立博物館に寄贈されています。

この書は、
昭和26年、耳庵76歳の書。

高僧の墨蹟のように
全く無駄のない、
力強く清々しい筆です。

この書の書かれた昭和26年は、
戦後、電気事業の
国家管理下からの分割民営化を実現した耳庵が、
(この時、電力事業の発展のために電気料金を値上げして、世間から非難を浴びたのだそうです。)
国家介入などの外圧に影響されない、電力技術研究開発公益法人
民間初のシンクタンク電力中央研究所を設立した年。

「日々是好日」は
重い意味を持つように思います。

本紙にも軸装の裂にも
薄っすら汚れがありますが、
ほとんど気になりません。

貼り風帯、上下一文字竹屋町。
合わせ箱。

《お買い上げありがとうございます》

本紙の汚れのきつい部分。

表具裂の汚れ拡大画像。

軸先竹節。