径 約21,3㎝
高さ 約3㎝
1670~90年代

江戸時代の伊万里焼の中でも
以前は、古い時代の九谷焼だと考えられていたお品を
《古九谷》と呼びました。
その中でも、
藍色だけで絵付けされたお品は
《藍九谷》
「アイクタ」なんて呼んでいました。
現代では研究が進んで、
伊万里焼であることがわかりましたので
《古伊万里藍九谷手》
とカテゴライズされます。

この時代特有のしっとりした肌に
透明度の高い、上質な呉須で絵付けされています。

縁部分が上下でキッパリ真逆に色分けされた
なんともお洒落なデザイン!
300年以上前の
伊万里の職人のセンスは素晴らしいですね。

上半分には薄瑠璃で塗り埋めした地に
墨弾きで描かれた梅の枝。
カクカク、グルグル
かなり尖った描き方です。
これは、当時憧れであった
中国明時代の絵画の影響と思われます。

明時代の絵画に描かれた樹木は
どんどんエキセントリックに奇妙な姿になるんです。

ところで、
墨弾きとは、絵付けの技法の一つ。
墨で輪郭を描いてから
呉須を塗り埋めして焼くと、
墨は燃えてなくなり、
白く抜けた輪郭が浮き上がります。

綺麗に12陵に成形された輪郭。
真っ平らにエッヂの切れた口縁部。
上質な鉄釉。
角度のつけられた高めの高台。
どこをとってもため息の出る
素晴らしい造形です。

裏が真っ白で、
線だけなのもお洒落です。

目痕3っつ。
口縁に3㎜程度の小ホツ2つ
高台に一ヶ所キズがございます。
箱無。

《お買い上げありがとうございます》

口縁の小ホツ

高台キズ部分

口縁の小ホツ