本紙 108 ×30,3㎝
軸装 187,7 ×32,7㎝
紙本

瑞厳宗碩
明治12年(1879)~昭和40年(1965)
大徳寺503世
大徳寺9代管長
号・蔭凉軒
俗性・後藤

「春到花自開」

春が来れば、花は自ずと開く。

古物の市場では、かなり頻繁に瑞厳さんの書が出品されます。
そのために今まで名前は存じていても、経歴は存じませんでした。
今回、この書を手に入れたことによって、
初めて経歴を知り、圧倒されています。

16歳で地元のお寺に入り、
東京帝国大学に在籍中に鎌倉・円覚寺で得度。
帝大の哲学科を卒業後に、
師の釈宗活さんに随い渡米。
海外にたくさん布教活動に行かれています。

臨済大学(花園大学)の学長もされています。

とても優秀な方だったんですね。
ご維新の後の日本の激動期も、
戦争も、戦後の復興も、
高度成長の時代も経験されています。

真面目な書です。
書として面白いか、といえば
真面目すぎて面白くはないんですが、
経歴を知ったうえで、作品を拝見すると、
じわじわと、文字に宿る謹直な強さが感じられるように思います。

作品がたくさん残っているのは、
布教活動に情熱を注いだの証ですね。

春の草のような、
優しい緑の表具が、書の意味によく合っています。

春でなくても、
これから花を開かせようと頑張っている方を
おもてなしする席にも
ぴったりの掛物かと存じます。

貼り風帯の上部に傷みがございます。
また、掛けると気になりませんが、
紙全体に薄っすらとシミがあります。
画像でご確認ください。

共箱
(箱にもシミが出ています)
¥38,000
消費税・送料別
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軸装上部

折れ部分

シミの様子