約15,6 ×17㎝四方
高さ約 19㎝
江戸時代

重箱の画面いっぱいに
埋め尽くすように描かれた、
手折った菊の枝と重なり合う細い秋草。

菊は輪郭を蒔き残すことによって
花弁の重なりや葉脈を描き出しています。
見事な表現です。

菊の葉先は色を変え、
少し沈んでみえます。
そのため、
金だけで描かれた菊の花を浮き上がらせて立体的です。
しかもよく見ると、
暗い色に見える葉先には金粉が蒔かれて
実は贅沢な手法です。

細く細く描かれた秋草は、
あるいは金蒔絵
あるいは金で縁取りして銀を施し、
もう一つ、
薄い金の板を細く切って貼り付けて描かれています。

切箔というには、金の板が厚いのです。
金蒔絵よりも金の使用量がぐっと多い上に、
技術力、手間がかかるので
滅多に使われない装飾技法です。

金が厚く濃いので、
きらきらと輝きます。

一面に、
大小数多くの銀描が打たれ、
朝露に濡れる秋の景色。
高度な技法を惜しげなく施した贅沢な一品。
類例をみない素晴らしい作品です。

下へ行くほど深くなる器形は、
古い時代の重箱の特徴です。

内側と底は梨地。
小傷はありますが、
鑑賞にもご使用にも差し障りのない程度です。
詳しくは画像をご覧ください。

箱無し
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蓋画像

内側

金貝部分画像。上下の段の真ん中の細長い草部分です。

二段目小傷

一段目、角の一つに僅かにヒビがございます。

三段目小傷

底の桟に、僅かに塗りの剥げ有り

裏画像