口径 約11,2㎝(一番大きい部分)
高さ 約9,7㎝
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八世白井半七
明治31年(1898)~昭和24年(1949)
日本料理の伝説的名店・吉兆の創業者・湯木貞一氏の依頼で
吉兆の器を作ったことでも知られています。
立鶴の茶碗は、
細川三斎の喜寿のお祝いに、
三代将軍家光が描いた立鶴の絵を遠州が切形にして朝鮮に送り、
お茶碗に印で押して作らせた御本茶碗が本歌(オリジナル)です。
半七は、本歌に忠実に
印で押した立鶴の陰刻で模様を表し、色を加えています。
この作品を見ると、
八世半七という人が、
「食器を作る」
ことを、制作のテーマにされていたことがわかります。
作家の作品から感じられる
〈オレが、オレが〉感が、全くありません。
《道具》として感じがイイんです。
湯木貞一さんが贔屓にされていた理由がわかります。
立鶴の印はあまりに強く押されて、
内側にくっきり凹んでいます。
無邪気な姿です。
力強い高台も魅力的。
共箱
《お買い上げありがとうございます》

印銘部分

紐に傷みと修復部分がございます。