本紙扇面 長径 約46㎝
額装 27,3 ×57,3㎝ 厚み3,8㎝

紙本淡彩

徳山玉瀾
享保12年(1727)~天明4年(1784)

池大雅の妻。
本名は町。
玉瀾の実家は、祇園で有名なお茶屋です。
母の百合は冷泉家に出入りを許され、歌を学んでいますし、
祖母の梶も歌集を出すほどの文芸女系の家に生まれました。

大雅から書や画の手ほどきを受けています。
大雅のとの間に子はなく、
二人で書画を愉しみ、
音楽を愉しみ、
二人は大変に仲睦まじかったそうです。

この作品は、
実際に使われた扇を額装した作品。

扇の表面には張りを持たせる加工が施されています。
軸装して、収納時に巻くと紙が傷んで作品が損傷しますので、
額装がベストなんです。

大雅から画を学んでいた玉瀾ですが、
大抵の作品は、線が繊細過ぎ
無駄に筆数が多い印象です。
しかしこの作品は、大雅作品と見紛う程良い出来です。

一本一本違う形の葉を繁らせた中洲の林。
潤って、無駄な筆致がありません。
画面左の橋への連続性が、
画面に心地いい安定を与えています。

遠くに波のように重なる遠景が効いて、豊かな画世界を創り出しています。

樹の幹や土波・橋には薄く代赭(朱)が、
水面には淡藍が施されています。
これは、浅絳(せんこう)山水と言って、
大雅作品の一つの特徴的山水画法です。

大雅から学んだこと、
同じ絵の具が
この作品の中にありますね。
特に、
左側にごく薄く掃かれた透明な藍色は、
作品に深さと清涼を与えています。

本紙のコンディションはよくありませんが、
鑑賞には全く差し障りございません。
傷み具合は、画像でご確認ください。
額装木枠上部に、削れた部分がございます。

額装・アクリル板、外箱無

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額上部傷み部分

裏面