19,7㎝四方
高さ 約9㎝
幕末期

方形隅切りの塗りの蓋物の蓋表に
「福壽」の文字が朱漆で書かれ、
本体の側面に玄々斎の花押。

玄々斎 精中宗室
文化7年(1810)~明治10年(1877)
裏千家11代家元

蓋裏には、
黒漆で大変に上手い波の絵が描かれ、
所々に銀鋲が打たれ、跳ね上がる水飛沫が表されます。
右下には花押。

箱の蓋裏書によると、
食籠の蓋表の「福壽」の文字は、玄々斎の手による書で、
蓋裏の波の絵は狩野永岳による画。

二人のコラボ作品です。

狩野永岳
寛政2年(1790)~慶応3年(1867)
京狩野家9代

うねる波を表すのでしょうか。
器本体の上辺は、激しくランダムな波形を描いています。
蓋を開けた時、
お客様はきっとびっくりされることでしょう。
漆の下に布目が現れており、
手の込んだ布着せの塗りものであることがわかります。

箱の蓋の裏書は、
可玄斎町田宗芳(~1847)。
玄々斎の業躰、側近です。

蓋表に修復箇所があったり、
縁が塗り直っていたり、
器の接合部が切れて(離れて)いたりと、
コンディションが良くありませんが、

器の形といい、
溜塗に黒漆で描かれた生き生きとした画といい、
可玄斎の箱書きといい、
大変面白いお品です。

箱にも傷み、虫食いがございます。
画像でご確認ください。
気になることは、
お気軽にお問合せください。

共箱

¥55,000
消費税別・送料込

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ライトの関係で、実際より赤く写っています。

玄々斎の書部分

蓋を取ったところ。内側の底と側面の接合部分が離れかけています。

縁の上辺はすっかり塗り直っています。

蓋。やはり、縁の下辺部分は塗り直っています。

蓋裏。狩野永岳による波の図。

図が見えやすいように、実際より明るく写しました。

蓋表。修復箇所は色の薄い漆が施されています。

内側接合部分の傷み

内側接合部分の傷み。

裏。接合部分に傷みがございます。

裏面傷み拡大画像。

縁上部に塗り直りがはみ出た部分。

箱蓋裏。「玄々斎文字 狩野永岳画 可玄〈花押〉」

箱表。宗哲みたいな紐です。

箱内側。