径 約8,5㎝
高さ 約6,8㎝
昭和初期

非常に堅く塗られた真塗りの平棗の甲に
「一粒万倍」
と、ぽってりと厚い銀蒔絵で書かれています。
銀なのは、墨を連想させるための装飾術でしょう。
派手さはありませんが、
上品で贅沢です。

蓋を返すと、
蓋裏には、籾が金で蒔絵されています。
三粒は、籾が開いて
中から銀色の芽が見え始めます。

もみ殻は、金に金で殻の繊維を描く精緻な表現。

合口も、非常に鋭いエッヂの造形。
とても良い出来です。

合わせて作らせたであろう箱も、
目の詰まった非常に良い材でできています。
側面に蔵番が貼ってあり、
蓋裏に
「昭和一六年四月二十六日
中橋祖母上よりいただく 隆一郎」
と、謹直な性格の伺い知れる筆書き。

孫の豊かな人生を願う祖母と、
それを感謝をもって受け取った孫息子の
強い想いが感じられるお品です。

時代箱付

¥38,500
消費税込・送料別

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