本紙 縦26,8 ×横26,3㎝
軸装 120 ×39㎝
絹本著色金彩

池田遙邨
(いけだようそん)
明治28年(1895)~昭和63年(1988)
岡山県生まれ。
竹内栖鳳の画塾で学び、
京都市立絵画専門学校を卒業後、助教授。
昭和51年、日本芸術院会員。
昭和62年、文化勲章受章。
京都画壇の巨星の一人です。

伊勢神宮内宮の入り口、
五十鈴川に掛かる宇治橋から、
内宮を見た景色です。

美しいエメラルドグリーンの五十鈴川の流れが、
岩絵の具を滲ませ、筆を重ねる
遙邨独特の画法で描かれます。

内宮の建物群は金彩が施され、
小さいながら、神々しい存在。

遠くまで続く、重なる山並み。
真ん中辺りだけとても濃く潤った青が、
川の青緑と呼応しています。

手前右から現れる松の枝が、
遠近感を強く意識させ、
向うに見える内宮との距離を感じさせます。

それは、物理的なというよりも、
精神的な距離感です。

松の緑が濃く、透明感があるのも
この地の神聖、めでたさを感じさせます。

元々は色紙です。
一文字と風帯に、菊桐の金襴が使われています。

本紙に一ヶ所目立つシミがございます。
下部の表装に折れが出ています。
画像でご確認ください。

軸先溜塗
自題共箱

¥132,000
消費税・送料込

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池田遙邨筆 五十鈴川

落款部分

シミ部分

一文字裂

軸先