約24 ×21,8㎝
高さ 約5㎝
明治~昭和初期
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僅かに甲盛された器形。
非常に上等な硯箱です。
表は堅い黒漆塗り
内は暈しをかけた梨地。
蓋の縁は一段ほんのわずかな段が設けられ、
開ける時手懸りとなります。
縁の厚みの水平面には、
金彩が施されています。
硯の縁に施された金彩は、ほとんど剥がれておらず、
とても良いコンディションです。
楕円形の黄銅の水滴はムラムラした模様がつけられていて、
水を注入する口にあしらわれた金工は、
銀かと思われます。
水滴受けにも、見事な金工が施されています。
甲盛のフォルムは、
真っ直ぐな器形よりも、
作る時に格段に高い技術、手間がかかります。
敢えて黒漆塗りのみで、何の装飾も施さないことは、
最高の贅沢かもしれません。
季節を問わず使える、
贅沢な備品だったのでしょう。
外箱に蔵番が貼られています。
蓋表に、小さなアタリ(瑕)がございます。
硯と水滴受けは、板から外れません。
やや甲盛の塗り箱付
《お買い上げありがとうございます》

開けたところ

内容品

梨地

水滴受

内容品裏・擦れがございます

裏面擦れ

蓋真横

外箱

外箱

外箱蔵番