本紙 23 ×14,5㎝
軸装 165 ×26,7㎝
絹本墨画
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木島桜谷
(このしまおうこく)
明治10年(1877)~昭和13年(1938)
京都で生まれ、京都で活躍した人。
2018年2月泉屋博古館東京分館にて
生誕140年特別展が開催されました。
京都の泉屋博古館に於いても、
昨年屏風の展覧会があり、
本年(2022年)11月3日~12月18日に特別展の開催予定があります。
明治・大正を代表する日本画家。
師は今尾景年。
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表現を生業とする者にとって、
一番大切なのは世界観。
木島桜谷の世界は、
抜群のデッサン力が骨となり、
描く対象への慈しみ、愛情あふれる筆によって
観る者の心を優しく捕えます。
くるんと巻いた尻尾の後ろ姿。
見上げた目線の先には、誰がいるのでしょう。
母犬か、飼い主か。
いずれにせよ、この仔犬を可愛がってくれる存在であろうことは、
容易に推測され、
優しい気持ちが生まれます。
ふわふわ黒ブチの仔犬の白い毛は、
周りに施した薄い薄い茶を塗り残すことによって
絹本の地色の白を生かして表わされています。
印章のみの小さな作品ですが、
桜谷の、上品で優しい画世界に浸れる優品です。
本紙、表具に少し汚れがございます。
軸先の際、向かって右は、
特に汚れがございます。
画像でご確認ください。
本紙の上下に目立つ折れがございます。
無地箱付
¥55,000《ご売約ありがとうございます》
消費税・送料込

軸装汚れ

軸装ヨゴレ程度

軸先際ヨゴレ

良い無地箱です