本紙 34 ×39,5㎝
軸装 121 ×53,5㎝
紙本淡彩
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塩川文麟
文化5年(1808)~明治10年(1877)
幕末の京都を代表する絵師の一人。
京都・安井門蓮華光院門跡とつながりの深い家系。
後に、同門跡お抱え絵師となる。
岡本豊彦(呉春門下/1773~1845)門。
皇女和宮の将軍家輿入れの際、
文琳が手鑑として近江八景を制作したそうです。
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本作品は、黒雲の上の雷神。
右手を振りかざして、
背負った太鼓を叩き、
出来立ての稲妻を下界に放とうとしています。
激しい動きと夕立の胸騒ぎを切り取った
ドラマティックな作品です。
文鱗の一番有名な作品は川辺を舞う蛍を描いた風景画ですが、
この作品を見ると、
動きを表現することも、
非常に上手かったことがわかります。
雷神は表情豊かな、なかなかイイ男。
刻々と姿を変える雷雲の表現も見事です。
本紙に破れや穴を修復した痕跡、
傷みがたくさんございますが、
鑑賞には大きな差し障りはありません。
軸装にも、少し傷みがございます。
画像でご確認ください。
無地合わせ箱
¥41,800
消費税込・送料別
(税抜き ¥38,000)
穴修復部分
傷み修復部分
傷み修復部分
傷み修復部分。
シミがございます。
軸装小傷み。