本紙 約128,5 × 48㎝
軸装 約199× 63,8㎝
紙本墨画

円を描くように撓った古木は、
極太の筆で、強く早く現されています。
枝の端ゝまで、こぼれんばかりの白梅の蕾。
埋め尽くし咲き誇る花たち。

幹の強い黒さが花の白さを際立たせています。

古木には青墨(薄い墨)が掃かれ、
非常に清々しい印象です。

梅花の良い香りが匂います。

下から2本、
ぴゅーっとしなやかに伸びる若い枝。
生命力がほとばしって、
胸を突き上げるようです。

禅林に於いて、梅は精神を表すモチーフで、
維明周奎
〔いめいしゅうけい/享保16年(1731)~文化5年(1808)
伊藤若冲に画を学んだことで知られる相国寺の僧〕
は、梅ばっかり描きました。

白隠(1686~1769)に参禅し、禅を得ていた大雅にとっても、
梅は特別なモチーフだったでしょう。
たくさん描いています。

本作品は、
たくさんの大雅の梅の図の中でも、
その清らかな生命力の表現に於いて、特に素晴らしい出来です。

激しく、力強く、清々しい古木に咲く、
満開の白梅と、
まだ花はつけず、ひたすら上へ上へと延びる若い枝。
深い悟り、大きな器で若い僧たちにエネルギーを与える高僧と、
教えをうけ喜びに満ちた人々のようです。

本紙の中央付近に、
大きな修復痕があることと、右上サイドのヨゴレが激しいことで、
非常に格安です。

他に、傷みを修復した跡など、
ヨゴレもございます。
画像でご確認ください。

霞樵
「霞樵」朱文連印
「池橆名印」白文方印

箱無

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池大雅
享保8年(1723)~安永5年(1776)
諱/橆名(ありな)・勤
字/貨成・公敏
号/大雅堂・三岳道者・霞樵・九霞、他

京都に生まれ活躍した、絵師で書家、文人。
当時、応挙・若冲と並ぶ、大人気アーティストです。
20才代ですでに名声が高く、
旅が好きで日本各地を旅したため、
日本各地に大量に贋物が存在しています。

近世の絵師で、
国宝・重要文化財に指定されている作品は大雅が最も多いことは、
現在ではあまり知られていません。
文化庁にも数多くの大雅作品が収蔵されています。

川端康成、梅原龍三郎、谷川徹三ら
一流の文化人、画家たちも大雅に魅了され、
その作品を愛藏されていました。
国宝に指定されている「十便十宜図」は川端康成さんの旧蔵品です。

池大雅筆墨梅図