約20,3 ×20,8㎝四方
高さ 約3㎝
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とても堅く塗られた朱の四方盆。
べた高台で、高台周辺側面はアールがかかっています。
胴張とでもいう方が、良いのかな。
約7㎜の厚みの材。
方形の底から広がって、
縁の上面は外に向かって少し下がっています。
近代数寄者の太陽・益田鈍翁が箱の蓋裏に墨書きされています。
「余か秘蔵遠州蔵帳の
盆を如春ぬし朱を
用ひて摹(も)せられし
ものなり」
鈍翁(花押)
鈍翁さんの書付より後、
蓋裏の左下にある花押は森川如春庵のものです.
表面はよく見ると縦横に刷毛目が見えます。
はっきりとした刷毛目でなく、
通好みな、微妙な表情です。
箱裏に塗師の印有。
四方の角の一つにほんの僅かな凹み、
裏面の角に、楊枝で突いた程の穴がございます。
他にも使用擦れ、
極々小さな傷みがございます。
実際にお手に取ってご確認ください。
値段はお問合せください。
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刷毛目
凹んだ部分
小さな塗りの剥げ
裏の小傷
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