胴径 約6,7㎝
高さ 約6,8㎝
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五代中村宗哲
明和元年(1764)~文化8年(1811)
豹斎宗哲
ご存じの通り、千家十職の塗師の職方。
御所の御用品も制作しました。
ただ真塗りの中棗。
それだけに、成型の美しさ、
塗りの良さが、深さが、
胸に響くお品です。
底の真ん中に
「享和四歳
甲子春
宗哲造(花押)」
と針彫りされています。
享和4年(1804)、
宗哲40歳の作品とわかります。
この年は、旧暦の2月11日に改元されていますので、
〈春〉は新春ですね。
目立ったキズはありませんが、
蓋裏に縮緬皴が出ています。
変色を防ぐために薬品が漆に混ぜられるようになった幕末以前の黒漆は、
経年により深い飴色に変色します。
本品も、
言葉に形容し難い、美しく奥深い艶を持っています。
塗りで造形したことが信じられない程、
キレッキレのエッヂの合口です。
さすが、御所のお眼鏡にも叶い、
千家の御用を務めた職方の仕事です。
共箱
¥110,000
消費税・送料込
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内側
裏針彫り
蓋裏
箱裏
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元々は仕覆があったのかもしれません。箱の上部に余裕があります。