胴径 約7,3㎝
高さ 約7,7㎝
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五代中村宗哲
明和元年(1764)~文化8年(1811)
豹斎宗哲
ご存じの通り、千家十職の塗師の職方。
御所の御用品も制作しました。
少庵好の夜桜棗は、
三代宗哲が作った彭祖(ほうそ)棗十種の内の一つがオリジナルです。
この棗の桜は、
黒漆に塗り込められていて、
それと知らずに見る者には、
見えない桜です。
画像でも、ほとんどわからないかもしれません。
利休切腹のあと、
会津に身を潜め、赦されて家を再興した少庵。
その存在はあまり表に現れていません。
お茶で天下をとった利休の跡取りであり、
利休の切腹で、頂点からどん底に落ちても、
身を潜めて、利休の茶の湯を温め続け、
次代へ繋いだ少庵。
昼間日の光を浴びて咲き誇った桜は、
日が落ち、真っ暗な夜も咲き続けています。
暗闇の中で生を全うする夜の桜。
それが、少庵の桜です。
ぱっと見には、
あるかどうかわからない。
でも、確実に桜が描かれています。
桜は咲いて、散って、葉っぱになって、
それも枯れ落ち、裸で冬を過ごし、
また季節が来ると咲く。
作品の底に「哲」針彫り。
蓋裏に淡々斎在判。
箱裏に「塗師宗哲(印)」
箱の蓋裏に淡々斎「夜左久良棗」(花押)墨書き有。
唐木二重箱
合口部分にごく小さな疵が二ヶ所ございます。
お手に取ってご確認ください。
¥350,000《ご商談中》
消費税・送料込
画像に写りにくいですが、胴と甲全体に桜花が塗り込められています。
甲上から画像/
凹凸は、塗り込められた桜花です。
蓋裏在判
裏「哲」針彫り銘
合口部分小キズ
合口縁部分小キズ
箱蓋裏/箱裏
共箱に収めた画像・詰め物