本紙 約126,5 ×27,7㎝
軸装 約203 ×31㎝
紙本
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宙宝宗宇
(ちゅうほうそうう)
宝暦9年(1759)~天保9年(1838)
大徳寺418世
号/松月
表千家十代/ 吸江斎参禅の師としても知られています。
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「花不假栽培力」
「花」の文字は大きく、
たっぷりの墨で書かれます。
約200年前に書かれたとは思えない程です。
墨溜りが光るほどたっぷりです。
後に続く言葉
「不 假栽培力」
と
〈龍峯嶺宙宝叟書〉
は、
二行の中心が作品の中央に納まります。
この書のテーマは《花》一文字で、
残りは添えてあるのでしょう。
蓋裏には、
「花は栽培の力を假りず」と
張り紙されていますが、
「栽培の力を假りない花」
が、
宙宝さんの言いたかったことのように思います。
誰かに育ててもらうのではなく、
自分の力で咲け、
でしょうか。
持って生まれた力だけで、
十分なのだ。
それを見性することが花という事なのだ、
でしょうか。
見る人の認識によって、
違うものかもしれません。
経年によるヨゴレや皴、僅かな傷みがございます。
時代無地箱
¥88000
消費税・送料込
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巻き留めの傷み拡大
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