本紙 約27,2 ×19,8㎝
軸装 約80 ×31,8㎝
紙本著色・金箔
江戸時代前期
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お昼寝でもするように、右腕を枕に横たわる釈迦。
お体は、螺髪以外金箔が貼られ、
肉身部分は墨で、衣は朱で仔細が描かれます。
お足元からの斜めのアングルは、
古い時代の涅槃図のスタイルです。
様々な仏・生き物たちは、
表情豊かに描かれます。
頭が人で躰が鳥の迦陵頻伽の姿も見えます。
皆悲しみにくれていますが、
暗くありませんね。
仏以外の金の部分も皆金箔が貼られています。
金箔(金そのもの)は、
金泥で描くよりも段違いに輝きが強く、
また、手間のかかる手法です。
仏の尊さをより強く伝えるための手段です。
小品ながら
品格の高い作品。
経年により、本紙に傷みがございます。
画像でご確認ください。
自信がないので、
製作年代を江戸時代前期としましたが、
もっと古い可能性がございます。
重厚な金襴による軸装。
軸先は手作業による彫金細工です。
軸よりもかなり大きな合わせ箱
(蓋の桟一本欠損)
《ご売約ありがとうございます》
裏面