本紙 41 ×44,7㎝
軸装 134,5 ×58㎝
紙本墨画金彩
大正13年(1924)
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猪飼嘯谷
(いかいしょうこく)
1881(明治14)~1939(昭和14)
京都画壇の重鎮の一人。
宮内省の依頼で「大正天皇大礼絵巻」、
明治神宮聖徳記念絵画館壁画「御即位礼図」を制作。
いかに評価の高い日本画家であったかわかります。
歴史上の人物や故事をテーマとした作品がお得意でした。
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こんなに大きな打出の小槌は見たことない!
太い筆で、一気に描かれています。
嘯谷が得意とした歴史の一場面を切り取った作品の人物の描写は、
繊細な筆で、丁寧に細部を描く場合が多いんですが、
この小槌(大槌!)の側面に引かれた大胆な筆致は全くブレがなく、
嘯谷の画力の高さと、
製作への強い精力が現れています。
平らな面に、
金の宝珠と、
米俵に乗って小さな打出の小槌を振る、金の大黒様がいます。
おめでたい上に、
おめでたいの重なる図です。
小槌の紐を通す部分に
「甲子百福」
の朱文方印と、
款記の
「甲子筆」
から、
大正13年、嘯谷43歳の作品です。
子年のお正月掛けとして描かれていますが、
おめでたい席でしたらいつでも使えますね。
大きな金運を呼び込んでくれそうです。
本紙下に折れ、
左上にシミがございますが、
概ね良いコンディションです。
如心玉金襴上下一文字裂。
表具も上等で良いセンスです。
貼り風帯にシミが出ています。
画像でご確認ください。
箱無し
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シミ部分
裏面/上方にシミがきつく出ています。