径 約20㎝
高台径 約14㎝
高さ 約3㎝
1700年代~1730年代
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珍しい図柄の古伊万里の器です。
メインとなる縁周りは、三方に葉を繁らせた牡丹が描かれます。
緑がとても多い不思議な感覚です。
葉っぱの隙間に開けられた窓部分に、花と虫。
虫以外は、輪郭線を金で描いて色が乗せられます。
牡丹の花びらは、朱の細線を敷き詰め、
牡丹の葉一枚一枚のグリーンに、葉脈を黒の線で描き入れています。
これでもかと、手をかけた絵付け。
染付で描かれた罫線の内側も、
松竹梅をモチーフにした見込み模様も、
極めて丁寧な絵付けです。
このお品の最大の魅力は、裏にみっちり描き詰められた花唐草。
不純物の少ない美しい呉須をつかって、
非常に丁寧に描かれています。
小さな葉っぱの一枚一枚に、後から呉須が差されています。
丁寧なだけでなく、
生き生きと美しい花唐草です。
几帳面に成型された器形。
畳付から、丁寧に削がれた釉薬。
古伊万里が技術の頂点に達した1700年代から、
少しだけ時代の下がったハイクラスのお品です。
2枚手に入れました。
緑色の絵付け部分に剥落がございます。
程度に差がございますので、
一枚一枚画像でご確認ください。
個体【イ】
¥27,500
消費税込・送料別
個体【ロ】
¥22,000
消費税込・送料別
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【イ】
剝落部分
剝落部分
見込みの描き込みのスゴ技
裏
【ロ】
この個体は剥落が多いです。
全体画像からもよくご覧ください。
剥落の多い部分
裏