今年もあとひと月!
新しい年は、うんと良い作品から良いエネルギーをもらいましょう!
あなたの運命を変える一幅になるかもしれません。
大切な方へのクリスマスプレゼントに、
頑張っている自分へのご褒美に、
幸運を招く特別な一幅を!
11/23(土・祝)~12/8(日)
(会期中休業日・留守時間がございます)
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【作品№4】
◆池大雅和歌 松知春 冷泉為村加筆◆
本紙 33 × 46㎝
軸装 120 × 58,1㎝
紙本
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二月朔日
お稽古始
松知春
常盤木のまつは〇〇を お○ゝへく
はるとそふかむ 庭の松かえ
〽すえとをき
敷島の さかえを見せて 〇ひことに
〇ふ〇みともの 松のかとの葉
□
大雅の奥さんの玉瀾の祖母・梶は、
八坂神社のそばで茶屋を営み、
冷泉家に和歌の手ほどきを受け、
歌集「梶の葉」を出版するほど有名な歌人です。
母の百合も、文芸に秀でた人だったといいます。
(美人としても有名でした)
玉瀾も冷泉家に出入りして、
和歌を学んでいたことが「近世畸人伝」に記されています。
大雅も一緒に冷泉家で歌の稽古をしてもらっていたことは、容易に推測されます。
本作品の箱の蓋裏には、大雅の門人・青木夙夜の筆で、
「冷泉為村卿御点」
と書かれています。
作品の中ほどに、
《 〽すえとをき 》
と後から加筆された部分がありますので、ここが、為村卿の加筆部分でしょう。
冷泉為村卿は、上冷泉家15代の御当主(正徳2年/1712~安永3年/1774)。
大雅が直接手ほどきを受けた、貴重な作品です。
箱書きした夙夜は、玉瀾が亡くなった後、
夫婦の住んだ真葛ヶ原に、大雅の遺品を守り伝えるための大雅堂を建てた、
大雅を慕う門弟の中心人物の一人で、大雅堂初代堂主。
「大雅堂夙夜蔵」
とありますので、大雅か玉瀾に直接もらったのかもしれません。
大雅の自由な筆致の文字は、判別ができない部分が多く、
古典の書を学びに学んで、独自の書世界を持つに至った大雅の、
歌の姿です。
テーマの「松」の文字が、
どれも太字で書かれていて、
それが主題だと、全部読めなくとも印象でわかるのが面白い。
最後の行の「ふ」の字はやたらと横に張り出して、
細い筆ながら自由奔放。
楽し気です。
本紙に傷み折れがございます。
軸装にも少し傷み、塗りの軸先にも僅かなキズがございます。
箱に欠損部分と接着剤で修復した跡がございます。
画像でご確認ください。
◆他の画像はこちらをクリック◆
¥275,000→40%Off ¥165000!
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【作品№5】
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◆柳里恭筆 椿水仙に鶺鴒図◆
本紙 103,3 ×24,8㎝
軸装 189,5 ×37㎝
絹本著色
□
柳里恭(りゅうりきょう/柳沢淇園)
元禄16年(1703)~宝暦8年(1758)
綱吉幕府大老柳沢吉保に寵愛を受けた家老の次男として生まれ、
学問も教養も当時の最高の教育を受けられる環境にあって、
それを身に付け昇華できた才能豊かな人でした。
将軍吉宗の時、大和国郡山藩に国替。
儒学の師は荻生徂徠。
当時最先端の中国文化を黄檗僧から学び、博学、
多才で、全てに才能豊か。
特に画は長崎派を極めています。
釣り下げられた籠花入れに、溢れんばかりに生けた極彩色の花々の絵が有名です。
池大雅の才能を見出し、庇護者だったことでも知られています。
自身は非常に高い身分でありながら、
一般庶民とも深く心を通い合わせることのできた、
器の大きな人だったのかもしれません。
社交能力にも優れ、
京都に泊まった朝鮮通信使一行とも交友しています。
柳沢里恭(さととも)の名前を、中国風に3文字にして《柳里恭》。
池野大雅が《池大雅》。
当時、最高に「イケてる」ネーミングです。
□
一見して珍しい構図です。
下に描かれた水仙と鶺鴒の距離が近すぎです。
真上に近いアングルから描かれた鶺鴒。
非常に細密な筆で極々丁寧に描かれています。
嘴の根元の髭や細い爪。
水仙の根元の何かを見つめています。
水仙の葉っぱは、様々な緑色が使われ、
細い葉脈が丁寧に丁寧に描き込まれます。
葉先の枯れた様子。
日本の江戸時代の作品なのに、写実的すぎる描写に思えます。
水仙の花弁は胡粉が盛られすぎて剥落が多いです。
椿も同様です。
独特に丁寧な描写の枯れた葉先の表現。
椿の葉には、一目で上等とわかるキラキラ光る緑色の岩絵の具がたっぷり使われています。
さすが殿様!
花の描き方も独特で、
花芯の濃いピンクから花弁の先の白までの暈し。
私は日本画にない印象を持ちました。
花弁の先や枝に施された絵の具の一部が、
盛り上げられすぎたために剥落しています。
オリジナリティに溢れた、濃密で異次元の世界観。
面白い作品です。
中廻しは三つ葉葵尽くしの金襴。
軸先は芯の象牙。
贅沢な表装です。
向かって右の風帯に小さな汚れがあり、拠れています。
仔細画像でご確認ください。
合わせ無地箱
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【作品№6】
◆玉室宗珀筆 碧巖録五十四則◆
本紙 約28 ×67,2
軸装 約123,5 ×75,8㎝
紙本
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玉室宗珀
(ぎょうしつそうはく)
元亀3年(1572)~寛永18年(1641)
大徳寺147世
噇眠子
桃山時代、誰が武家政権のトップに立つかの動乱期から、徳川時代への激動の時代に、
大徳寺の頂点にあり、天皇の帰依信頼も厚かった高僧です。
加賀藩主前田家の帰依を受け、芳春院を開きました。
茶の湯に深くかかわったことでも知られています。
江戸幕府が成立すると、徳川幕府は法度を定め、
それまで朝廷が高僧に与えていた、徳の高さを示す紫の法衣や称号を、
幕府の許可なしに与えることを禁じます。
でも、当時の後水尾天皇は、
それまで通り幕府の許可なしにそれを与える勅許状を出したんです。
幕府は無効を命じました。
朝廷は反発します。
朝廷に同調し、京都の高僧たちは抗弁書を書いて抗議したんですが、
幕府は、幕命に反した罪でトップの高僧たちを流罪にします。
この時、流罪になった一人が、
玉室宗珀です。
陸奥に3年流されました。
ちなみに、たくあん漬で有名な澤庵も、
この時出羽に流罪になりました。
□
雲門問僧近
離甚處
曰西禅
師曰西禅有
何言句
僧展両手
残与一掌曰
某甲話在
師却展両
手
僧無語
師又打
噇眠道人書焉
□
碧巖録54則が書かれています。
「碧巌録」は北宋時代に雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)が編んだ公案集に、
圜悟克勤(えんごこくごん)が解説を加えた禅の教本。
大徳寺の開山・宗峰妙超(大燈国師)は、この圜悟克勤の系譜ですので、
ざっくりいうと、玉室さんの大大大先輩です。
公案は、師から弟子に「悟りを得たか」と与えられる
試験みたいなものと考えるとなんとなく掴んでいただけると思います。
教えの大先輩の言葉、
禅を学ぶ者なら知らない者はない古典の言葉を玉室さんが書いた
格の高い内容です。
言葉というのは、
思いや考えを共有(伝える)ための共通記号として存在しますが、
人それそれ定義する内容には大なり小なり違いがありますね。
禅の理解、悟りもその人それぞれの世界観・人となりによって違うので、
言葉では言い表せないし、
言葉で表現すること自体を禅は嫌います。
ですので、作品を見てそれぞれの理解で、味わっていただくのがよいと存じます。
半面、
墨蹟は、書いた方の生き様、人となりが顕現します。
玉室さんのお手は、
筆致に掠れがなく、美しく、格調高い筆致です。
ただ文字を見るだけで、
襟を正さねばならない気持ちになる、
正座したくなる書の姿です。
全く偉そうにしていないのにね。
本紙に折れがございますが、
400年以上前の作品としては、良いコンデイションです。
◆仔細画像はこちらをクリック◆
龍寶山大徳寺に相応しい団龍団雲の中廻裂
(虫食いあり)
朱塗軸先
溜塗時代箱
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他の作品も、お値下げ交渉大歓迎です!
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会期 11/23(土・祝)~12/8(日)
11/23日(土・祝) 11:00~18:00
24日(日) 11:00~18:00
25日(月) 11:00~18:00
26日(火) 11:00~18:00
28日(木) 11:00~18:00
29日(金) 11:00~18:00
12/3日(火) 11:00~18:00(お休みの可能性あり)
4日(水) 11:00~18:00(留守の時間有)
5日(木) 11:00~18:00(留守の時間有)
6日(金) 11:00~18:00(留守の時間有)
7日(土) 11:00~18:00(留守の時間有)
8日(日) 11:00~14:00 /以降貸し切り
今後変更の可能性がございます
最新の営業予定は
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