茶杓 長 18,1㎝
蓮弁櫂先・丸撓
本樋・双樋
直腰・中節
三刀(横)
「是什麽」
これなに?
禅語の銘がつけられた茶杓。
中節から曲がった姿。
節から上は左によじれ、
節下はほとんど皮が剥かれて、
3ヶ所傷がつけられています。
全体に濃く色が付けられていることは、
裏が真っ白なのでわかります。
本当は若くきれいなのに、
手を加えて荒い姿にしています。
節上には
「不識」
と彫られています。
一般的な切止の形ではなく、
一刀の後、両脇に小さく刀をいれて三刀としています。
以上の作業から
かなり拗らせていることが感じられます。
ただ、
裏を白く残したってことは、
拗らせていることを自覚していますね。
まだ、公案の答が導き出せていないのでしょう。
筒は総削り。
箱の蓋裏に
「好日庵作 茶杓 是什麽 宗右」
とありますが、
好日庵も、宗右も、
どなたかは不明です。
筒の底に虫食い穴があります。
¥110,000
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