径 約7,8㎝
高さ 約5㎝
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三代中村宗哲
元禄13年(1700)~安永5年(1776)
ご存じの通り、千家十職の塗師の職方。
覚々斎・如心斎の信を得、
当時の千家好み棗の制定、型棗を作りました。
蕪村とも親しかったそうです。
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啐硺斎
延享元年(1744)~文化5年(1808)
表千家八代
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変わった形の香合です。
蓋の材の厚みは約1㎜。
非常に薄く軽いので、あるいは一閑張りかとも思えますが、
蓋が反って割れ、修復痕があることで、
木から成型されたことがわかります。
外側が高く、内に向かって少し低くなる稜線が施され、
独楽がグルグルと回る様子が表されています。
窪んだ部分の漆は溜まって濃く、稜の部分は薄く、
美しい姿です。
摘み部分は真っすぐに立ち上がらず、高さの中ほどが少しだけ凹んで、
天辺との角が鋭角でキレています。
内側は空洞です。
どうやって成型したのかな。
時代の古い塗り物特有のきめ細やかな肌の漆です。
底裏面は、経年の使用感が、時代を経ねば出ない擦れの表情を見せています。
ベテラン職人の手のように味わい深い質感です。
表面は溜塗。
内側と裏は黒漆。
蓋裏に啐硺斎の花押が朱漆で書かれています。
材が反って割れた部分に修復がございます。
また、蓋は反って、ピッタリとは合いません。
共箱の蓋と紐は欠損して、
箱底板は割れています。
¥35000
消費税・送料込
上から
底裏面
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箱底裏銘