径 約4,6㎝
高さ 約3,2㎝
江戸時代

京都でちまきといえば、
祇園祭の厄除けと、
川端道喜の水仙ちまきと羊羹ちまき。

どちらも笹の葉を折り返して中身を包み、イグサでぐるぐる巻いてあります。
笹の葉を真ん中から折り返して、
茎と葉先を合わせて括ってありますので、
おしりは起き上がりこぼしのように丸くなっていますが、

本作品に描かれたちまきは、
藁に包まれた納豆のように、おしり側も括られています。

5本一括りの束が二束。
一束は、おしり(下方)から、細長い葉っぱが長くなびき、
もう一束はピッと短いしっぽがでています。
立雛に似た姿です。
古い巻き方なのかもしれません。

拡大してよく見ると、
蒔絵は、超絶な技巧で施されています。
ちまきはすっかり銀、巻いたイグサの紐は金紛です。
銀を蒔いてから、非常に細い針で掻て笹の葉脈を現わします。

蓋上は緩いアールを描く「甲盛り/こうもり」。
平らな造形よりも遥かに高い技術と手間を要する形です。

合の部分も含め、
内側は非常に細かな梨地。

一見地味なお品ですが、
文化的にも技術的にも、美的にも、
わかる人にだけわかる極上のお品です。
京都独特の伝統文化を愛する方にも。

小さくて高さがあるので、
茶箱・茶籠の薄茶器にも良いと存じます。

時代箱

¥66000
消費税・送料込

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ちまき蒔絵香合 


  
身内
 
蓋内
  
後ろ
   

 
紐は傷んで後補です

 

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祇園祭・鈴鹿山のちまき