長径 約8,5㎝
短径 約6,7㎝
高さ 約3,5㎝
嘉永2(1849)年
□
樂旦入
千家十職樂家十代
寛政7年(1795)~安政元年(1854)
金森得水
天明6年(1786)~元治2年(1865)
伊勢・田丸城主久野家の家老。茶人。
表千家十代吸好斎に学び、奥儀を極める。
「本朝陶器攷證」を著わすほどの目利きでもありました。
古式泳法の名手であったことから
「水を得る→得水」と号し、花押は亀のデザインです。
本作品は、
得水が自らのトレードマークの亀(蔵六)の形で、
旦入に作らせた、
得水の好みもの。
箱の蓋裏に、
「好(み)追加五十の内」
得水(花押)
と書かれています。
昨日書かれたような真っ黒な墨跡。
旦入は箆削りの技巧と赤樂茶碗に定評がありますが、
この香合も、
素晴らしい箆使いで面の顕った造形、
美しい景色です。
裏の印も、
抜けの良い見事な姿です。
旦入の得水への尊敬が感じられる作品です。
未使用のような良いコンディション。
箱蓋表の旦入の箱書きも良いです。
赤蔵六香合
十代
旦入造(印)
箱の内側に捺された印から
嘉永2(1849)年、
得水63歳、旦入54歳の作品とわかります。
箱の蓋表左下角が変色しています。
箱の紐が失われています。
画像でご確認ください。
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