径(一番幅広部分) 約13㎝
高さ 約8,8㎝
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田山方南
(たやまほうなん)
明治36年(1903)~昭和55年(1980)
文化財調査会書跡部会長を務め、
書跡・典籍・古文書の調査、保存に尽力し、
文化庁主任文化財調査官、
国宝鑑査官を務めた人物。
禅林の墨蹟研究者。
大きな志野茶碗に
鷹揚に鳥が描かれ、
その前後ろに水面を表す線が2本づつ。
画以外の部分には、
白い釉薬がたっぷり掛けられていて、
その時できた指跡がはっきりついています。
私は方南さんがどんな人だったか存じませんが、
作風から見ると
細かいことにこだわらず、
全体のバランスを重んじた美意識です。
水鳥の下の部分、
釉薬のかからない土肌の見えているところに
「方南」
と、銘が彫ってあります。
墨で書くのと全く同じ書体です。
蓋の裏に
〈昭和五十四年正月 於多治見
市之倉玉山窯
造之
銘 水鳥〉
と墨書きされていて、
最晩年、75歳の時の作品とわかります。
さすが、国宝鑑定官を務めた方の作品は、
四方桟蓋、絹紐の
とても上等な箱に収められています。
箱にやや難がございます。
画像でご確認ください。
¥77,000
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