本紙 68,5 ×23㎝
軸装 145 ×24,5㎝
紙本
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吸江斎祥翁宗左
文政元年(1818)~万延元年(1860)
表千家十代
力強い「無事」の字姿。
一画目がご太く安定感があるので、
あとの画の遊びが自由です。
「事」の最後の縦一画が、勢いよく、長く引かれ、
無事が長く続くようにとの心情を露わに見せています。
想定したことのなかったコロナ疫禍を経験した今、
大切な人の無事を強く思い、
自分が無事でいることに心を配ります。
吸江斎さんの生きた時代は、
今よりずっと、
生物として生きることも難しかったでしょう。
出産時や幼児の生存率も低く、
寿命も短かった。
「無事」の言葉が、
強い意味を持っていることを、
この書は伝えています。
軸装の向かって右側に、
水に濡れた痕跡がはっきりと出ていますが、
幸い、本紙は少し汚れがある程度です。
本紙に皴・折れがございます。
大きさの合わない合わせ箱付
¥77,000
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