長径 約7㎝
短径 約6㎝
高さ 約2,5㎝
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生田花朝
(いくたかちょう)
明治22(1889)~昭和53年(1978)
大阪生まれ。
菅楯彦、北野恒富に学んだ女流画家。
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わすれ貝は、
万葉集にも読まれる「ワスレガイ」属貝類の二枚貝の総称。
二枚で一つの個体を成す貝の、
一枚が失われることの無情、
元に戻らない関係の象徴として、
過ぎた恋の歌に、多く詠まれます。
本作品は、内側にすっかり金彩が施され、
生田花朝が、一本の松を描いています。
箱の蓋裏に
住の江
花朝女
[華朝白文方印]
とありますので、
この松は相生の松。
時や場所を隔てても、
ずっと心の通い合う夫婦を表すおめでたい図です。
どんなにかけがえのない大切なパートナーも、
この世で過ごす時間が一緒に終わることは、自然にはほとんどないでしょう。
躰は共にあらずとも、
精神はずっと寄り添っている。
忘れ貝の姿をしながら、
実は忘れることはない胸の内。
深い意味を持つ香合です。
花朝の絵の岩絵の具が
だいぶ剥げかかっています。
画像でご確認ください。
共箱
¥38,500
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