約35 ×31,3㎝四方
高さ 約4,6㎝
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「唐木/からき」は古来日本の憧れの国、中国の高級木材のことで、
主に紫檀を表す言葉ですが、
「唐木」と表記される木材のほとんどは、
「紫檀風」。
紫檀は、貴重な木材である上に非常に堅く、
切ったり彫ったりの加工が難しく、特別な技術が必要ですので、
柔らかく加工しやすい木材で作って、
紫檀に見えるように後から色が着けられる場合がほとんどです。
本品の縁部分、四辺の立ちあがりの厚さは約1㎝。
紫檀です。
細い鋸のようなもので、
唐草と卍崩しを合わせたデザインが透かし彫りにされた後、
表の面は、唐草の巻いた部分と卍崩しが立体的に複雑に交差してみえるよう、
手が加えられています。
透かし彫りの切り取り面まで、真っ黒な紫檀の木。
後から色を付けたものではありません。
少しづつ切り取られた鋸の歯跡が、
細かく細かくついています。
いかに硬い材を、根気よく刳り抜いたかが、見て取れる痕跡です。
また、裏側は、
四隅を脚として位置づけるために、
四隅を残して四辺の下部が少しだけ削られています。
ひと手間もふた手間も気を遣った造形です。
底板は色を付けて紫檀風にしてあります。
少し虎斑が見える美しい木目です。
裏は、四方の枠側に1㎝程の幅で少しだけ斜め凹みを施しています。
そこかしこに手がかけられています。
経年で底板が少しだけ縮んだ形跡が現れて、
そのために、底の隅の一つに、
5㎜×2㎜程度の隙間がございます。
目立つ瑕疵はございません。
少しでも気になることは、
お気軽にお問合せください。
仔細画像を送らせていただきます。
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裏
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段に削られた部分と隙間