本紙 約122,7 ×26,1㎝
軸装 約199 ×28,7㎝
紙本

宙宝宗宇
(ちゅうほうそうう)
宝暦9年(1759)~天保9年(1838)
大徳寺418世
号/松月
表千家十代/ 吸江斎参禅の師としても知られています。

「雲深不知處」

唐詩選・賈島(かとう/779~843)の

松下問童子
言師採藥去
只在此山中
雲深不知處

の最後の五言。

山中にいる(ある)のは確かだが、
雲が深くて、(師が)どこにいるかはわからない。

言葉の通りの意味は、そんなところでしょうか。

自分自身というものも、知ることは難しい。
と解釈することもできますね。
禅は不立文字。
各々が今、心に響く意味にとらえればよいと存じます。

その時に、作品をパッと見た印象がとても大きいです。
宙宝さんのお手は力強い。
そして、装飾性を排除しています。

およそ200年前に書かれた作品ですが、
さっき揮毫されたように、エネルギーを放出しています。
派手なアクションなんかなくて、正面から体当たりしてくる感じです。
言葉を突きつけられる感じです。

本紙に折れ、傷み修復ヵ所はございますが、
悪くないコンディションです。

誂え無地箱・帙付
¥55000
消費税・送料込

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宙宝宗于筆雲深不知処

 
「雲」の一画目の上に修復痕がございます

点の右側に修復痕