本紙 約27,5 ×67㎝
軸装 約111 ×78,2㎝
紙本淡彩

久隅守景
江戸時代前期の狩野派の絵師
狩野探幽の門下
娘は清原雪信
風俗画を多く描きました
代表作は、「夕顔棚納涼図屏風」(東京国立博物館蔵)、
「四季耕作図屏風」(石川県立美術館蔵/重文)、
「加茂競馬・宇治茶摘図屏風」(大倉集古館蔵/重文)など

木の下に馬が繋がれ、
右方で五人の馬子が揉めています。

上半身裸で頬かむりした男と鉢巻きした男が目を三角にして掴み合い、
その間に、あひる口を開けた目尻の下がった男が割って入ります。
二人の猛烈にカッカしている様子、
互いに掴みかかろうと、片足は上がり髪は翻っています。

一番右手の男は、喧嘩に乱入しようとしているのかな、
左拳と右脚を上げ、目を吊り上げています。
それを止めようと、相撲のように組むもう一人の頬っかむり男。
脚絆を巻いた脛が高く上がっています。

素晴らしい躍動感!
力仕事で培われた馬子たちの筋肉の様子や、踏ん張って緊張する足指、
血の気の多い表情の描写は、見事としか言いようがありません。

木の下の三頭の馬の足元から、這いつくばって喧嘩をうかがう男がいますね。
揉め事の原因は彼かもしれません。

馬の描写も確かなデッサン力。尻尾の毛の質感も抜群です。
大きな木の右側に濃く太い描線がグイグイ用いられ、
間延びしそうな横長の画面に緊張を与えています。
樹木の描写がまた上手い!
様式に乗っ取りながら、生え方に出鱈目なところがありません。
細い枝の一本一本に神経を行き届かせています。

「伝」と銘された作品は、
「(この作者)ということになっている」の意味です。
美術館の展示作品などでも、確定できない場合に用いられます。

捺された印章は久隅守景の印と確認できませんでした。
「守景」の落款の墨も薄く、書かれた位置も変です。
あとから書き加えられた可能性が高いです。
そんな欠点があっても、良い絵です。

本紙、軸装共に汚れています。
でもよい絵です。

箱無

¥55000
消費税・送料込

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伝久隅守景筆馬子の喧嘩

 伝久隅守景筆馬子の喧嘩
「まあまあ、落ち着け」/ 「俺も俺も!」「そうはさせねぇ」


 


    
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