横幅 約138,5㎝
高さ 約47㎝
(枠を含む)
四曲一双
紙本金地
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岸良
がんりょう
寛政10年(1798)~嘉永5年(1852)
江戸時代後期の京都を代表する絵師・岸駒(がんく/宝暦6~天保9/岸派の祖)に学び、
岸駒の息女の後婿となった絵師。
パリのギメ東洋美術館・醍醐寺にもその作品が所蔵されています。
岸駒は虎の絵師として取っても名高いですね。
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右隻には面頬(めんぽお)をつけ扇子を持った武者姿。
これは祇園祭の神幸祭(7/17に三基の御神輿が八坂神社から四条の御旅所まで巡行)で、
中御座神輿の先導を行列する・弦召(つるめそ)。
本金箔を貼った地に着色で描かれています。
夏の一番暑い盛りに、
重く風通しの無い鎧を着けて、歩いて行列しなければならない、
もの凄くキツい役割であったこと、
汗で傷んだ鎧の修復にお金がかかることなどから、
昭和49年を最後に、行列から姿を消した幻の役柄でしたが、
昨年・平成7年に弓矢町の武者行列が、神幸祭・還幸祭で復活されました。
弦召(つるめそ)は、江戸時代以前の祇園祭の代表的な風物詩。
様々な絵師によってその姿が描かれています。
弊店にも、池大雅・大原呑舟・加藤潁泉の弦召図がございます。
行列は斜めに右上方向に伸び、
後ろの行列は足だけ描かれ、小さな屏風の空間を効果的に使っています。
左隻は真ん中に二本の細長い青竹が描かれ、間に注連縄が張られています。
祇園祭のハイライトの一つは、
毎年先頭を巡行する薙刀鉾の上のお稚児さんが注連縄を切るシーン。
ニュース映像などでもよく使われていますね。
この注連縄は、二本の青竹の間に張られています。
神様の聖域の結界です。
左隻の一番右の扇には薙刀鉾の天辺が見えていますでしょう!
これから注連縄が切られる、祭りの見せ場が始まる場面が描かれているんです。
左隻は華やかな山鉾巡行の始まり、
右隻は、八坂神社の神様がお神輿で御旅所へ移動される、
実は祇園祭の一番大切な神事の先駆け役、その当時「祇園祭といえば」の名物「弦召」。
祇園祭で一番盛り上がる二つの場面を切り取っています。
右隻は右上から左下に向かって展開し、
左隻は右下から左上へ向かう、大きな動きのアングル。
まるまる描かずに、画面から切れているのがなんとも秀逸なセンスです!
サイズが小さい上に、四曲(三枚折れ)で、住居空間の広くない現代の環境にもピッタリ。
左隻の3扇目に一か所浅いアタリがございますが、ほとんど気になりません。
良いコンディションです。
¥600000
消費税・送料込


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右隻



裏面

裏コンディション
左隻


アタリ部分
裏面

裏コンディション


落ち札

箱蓋表/ 裏

元々無地金屏風に描いてもらったようです

