口径 約19㎝
底径 約6,7㎝
高さ 約7,5㎝
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非常に優れた、かつ可愛い造形の絵瀬戸の鉢。
膨らんだ部分が、これでもかってくらいまん丸です。
1㎝ほど立ち上げた口造りで、
エッヂに釉切れが現れていることから、
鉢本体の体躯に、張り付けて成型された口縁です。
姥口と表現するとちょっとちがうかな。
立ち上がりの内側面が内に向かった角度に作られているんです。
外側は逆にほんの少しだけ外に向かって開き加減です。
したがって、
口縁上部は8㎜くらいの厚みを持っています。
その口縁にぐるっと鉄釉が施されています。
鉄釉が均一でなく、べったりの部分、ムラの部分、焦げた色の部分などがあって、
変化に富んでいます。
鉢の膨らみから口縁に向かって広がる途中に、胎土に線が施され、
ちょっとキリリとなっています。
ざっくりと見えて、手のかかった成型です。
桃山時代の焼き物に通じる造形意匠と雰囲気です。
江戸時代の前半のお品と存じます。
口縁の形が鋭角なため、とてもたくさん欠けが生じていますが、
お品の良さを損なうといった瑕疵ではありません。
むしろ味わいを加えています。
大きなニュウと口縁の外側に釉薬が剥げた部分も多いです。
高台は、逆竹の節高台とでも言いましょうか、
内側に段が施されています。
画像だとざらついた肌にみえますが、
案外つるっとしています。
菓子鉢にもお料理にも!
時代箱
¥55000
消費税・送料込
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反対側にもホツたくさん
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