本紙 36 ×6㎝
軸装 143,5 ×25,5㎝
紙本

小堀宗慶
大正12年(1923)~平成23年(2011)
遠州流12世

小堀遠州の息・遠州流2世小堀宗慶を尊敬し、
宗慶を名乗ったそうです。

この宗慶さんのお話を私のお茶の先生からうかがう内に、
お目にかかったこともないこの方が、私は大好きになりました。

春霞
浅三と里か寸免る空の介しき尓や
常盤乃山毛春浅志るらむ 宗慶

(春みどり かすめる空のけしきにや
常盤の山も春浅しるらむ)

葉っぱの生え始めの浅い緑色と、春霞の空の景色で、
常緑の山も春が来たことがわかるなぁ

淡い桃色に雲母で七宝繋ぎ模様を摺り、
銀を蒔いて、野毛や金銀の切箔を施した非常に豪華な短冊に書かれています。

軸を巻いた時に、紐の掛け外しで表具紙が傷まないように、巻き留めを保護する〈口巻き〉にも、
七宝柄が刷り込まれており、
「遠州流家元職方 表具弥三次」
の瓢型印が捺されています。

特別誂えのお品と思われます。

非常に残念ながら、
シミがたくさん出ています。
箱の裏にまでシミがございます。

画像でご確認ください。

短冊本紙にも少しシミが出ていますが、
料紙の装飾がご豪華ですので気になりません。

共箱

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小堀宗慶筆春霞歌短冊
 

 


裏面

口巻き
  
タトウ付き


箱裏と側面