本紙 約96,5 ×17,3㎝
軸装 約179,5 ×26㎝
紙本

宙宝宗宇
(ちゅうほうそうう)
宝暦9年(1759)~天保9年(1838)
大徳寺418世
号/松月
表千家十代/ 吸江斎参禅の師としても知られています。

「水自水生」

みずじみずう

の四文字の上三文字。

宙宝さんは、抜群にセンスの良かった方なのだと思う。
「水自水生」と四文字書くよりも、
三文字の方が、水が流れ、常に変化する姿が書に現れます。

禅の言葉は、「これが正解」ってものはなく、
それぞれの人の人となり、哲学によって理解するもの。

水は常に流れて、常に姿を変えるものです。
見えるつもりで、実は無い。
それをどう肚に収めるか、又は収めることができないか。

全て自分にかかっています。

この、宙宝さんの「水」の字は、流れている姿です。
エキセントリックな、大袈裟な姿でなく、
淡々と生き生きと生きています。
「自」は最高に崩されていますね!

素晴らしい書です。
款記「前龍寶宙宝叟書」が消え入っていくのもイイ。

本紙がかなり傷んでいます。
その上、最下部向かって右に大きな輪ジミと、
左には子供の落書き跡があります。

子供が自由に動き回れる部屋に掛けられていたことが推測されます。

素晴らしい人となりのご当主だったのでしょう。

中廻し裂上部にもムラが出ています。
わかりやすいように写しましたが、実際は激しいムラではございません。
上質な竹屋町裂一文字。

時代箱

¥30000
消費税・送料込

コンデションは良くありませんが、
掛けると輪ジミ以外はあまり気にならないと存じます。

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宙宝筆水自水生


 
落款・印章
中廻し上部

塗軸先