本紙相当部分 90,5 ×33㎝
全体 169 ×44,3㎝
絹本着色
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宮崎友禅
承応3年(1654)~元文元年(1736)
朱・白・ピンクの躑躅に、
繊細なグラデーションの羽の小鳥が一羽。
手前の太湖石も微妙な、非常に美しい色を持っています。
岩の表現に、なんとなく違和感を感じませんか。
この絵は、よくみるとすべて布を染めることで描かれているんです。
注意してみると、
絵の部分だけでなく、
一文字と風帯の青海波裂、
中廻しの花菱、
天地の菊唐草、
全ての表具裂(きれ)部分も、
裂の模様を型染めで描き出しています。
そればかりでなく、
風袋の端を縫い留めた糸の装飾《露》、
それぞれの裂の間の極く細い仕切りの線までもが、
染抜いて描かれています。
上から下まで、
すっかり一枚の絹布。
超絶な技巧です!
巻き留めに、
友禅染の語源となった「《宮崎友禅》花鳥図」
と墨書きされています。
確実な印がございませんので《伝》としました。
表具裂を表した細かな型染め模様、
風袋の露など、
これでもか、の細部の表現、
躑躅の花の、同色系何色もの染め分け、
小鳥の羽、
太鼓石のグラデーション。
ここまで染めでできるものかと、
目を見張る表現です。
希少な作品です。
裏から補絹を付けた部分、
傷み、汚れがございます。
画像でご確認ください。
気になる部分は、
お気軽にお問合せください。
合わせ時代箱
¥275,000
消費税・送料込
(税抜き ¥250,000)
この部分も染抜きで描かれています
この、風袋の下の《露/ふさふさの部分》も染抜いて描いています!
軸装裂に見える部分も、染抜き!
傷み 引っ掻きキズ
シミ有り 裏全面
裏面仔細
裏面の補強とシミ
箱の蓋表は文字を消した形跡あり。
別の作品の貼札有り