径 約14㎝
高さ 約2,5㎝
高台径 約7,5㎝
個体差がございます
1655~70年代

真っ白の肌。
唐草というよりも、古代ギリシャのアカンサス文様というべき蔓草の文様が、
陽刻で縁の内側に施されます。
くっきりと現われていることから、
精製度の高い、上質な土が用いられていることがわかります。

この時代の色絵の古伊万里は、
かつて九谷焼と考えられていたため、
「古九谷」と呼ばれていました。
現在は研究が進んで伊万里の製品とほぼ認識されていますが、
カテゴリーとして
「古九谷手」と呼ばれます。

本作品は、
見込みに大きく、桜の花が描かれます。
こんなに大きな花の図は珍しいです。

陽刻で桜を浮き出し、赤絵で輪郭を描きます。
桜の蕊(しべ)は銀で、
蕊の先の花粉は金。
1650年代の後半から少しの間だけしかなされなかった、
本物の金銀による絵付けです。

薄く成型され軽い手取り。

上質な土でないと、薄く作れません。
キリっと鋭利な口縁を守るために鉄釉が施されています。
「口紅」と呼ばれます。
上手い表現ですね。

5枚の内、
無傷は、2枚。
2枚は口紅部分に、楊枝でつついたくらいのホツ有り。
1枚は2㎝程のニュウがございます。
金銀彩の剥げ落ちた箇所がございます。
画像でご確認ください。

時代箱付

5枚組 ¥165,000
消費税・送料込

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古九谷手金銀彩桜文皿
個体A

A別角度

個体B

個体C


Cは2ヶ所にごく小さなホツ有り・表・裏画像

個体D


D拡大画像・左はホツにみえますが、鉄釉が抜けただけでキズではありません・右はごく小さなホツ

個体E


E/ニュウ有


箱・上面・底面