口径 約13㎝
高台径 約6,1㎝
高さ 約8,5㎝
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小堀宗明
明治21年(1888)~昭和37年(1962)
遠州流11世
初代清水楽山
萬古焼に高麗茶碗の作風を取り入れた陶工。
遠州流の職方。
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大振りでたっぷりした粉引茶碗に、
暦の模様が彫られています。
きのえうまの歳
(宝珠の図)
よろづよし
月雪
苞
(判読不明)す
花押 印
宗明さんの活躍された時代の
甲午年は、昭和29年。
マリリンモンローとジョー・ディマジオ夫妻が来日したり、
プロレスが始まったり、
テレビ放送が始まったり、
日本全国に新たな市がたくさんできたりした頃。
黒沢明監督が「七人の侍」を
フェリーニ監督が「道」を作り、
「ゴジラ」のシリーズ第1作もこの年制作されています。
日本も世界も、
どんどん豊かになっていく時代です。
本作品は、
「高麗ものの雰囲気を持った日本の焼物」
のテーマを、
とても良く感じさせてくれる茶碗です。
高台、高台の内外、
ふっくらとした形、端反りした口縁の造形は、
高麗茶碗の味わいを上手く表し、
そこに、日本特有の暦の模様。
和製英語みたいな親しみです。
箱の蓋裏に
「月と花 ゆきのあしたも 茶の風情
甲午歳首其心庵宗明(花押)」
と墨書きされています。
お茶碗には使った形跡がありません。
箱の表面には汚れがございますが、
内側は綺麗な状態です。
画像でご確認ください。
¥55,000
消費税・送料込
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