約23,8 ×16,4㎝四方
高さ 約4㎝

神坂雪佳
(かみさかせっか)
慶應2年(1866)~昭和17年(1942)
京都生まれ。
四条派の日本画を学び、装飾芸術の道に。
琳派に傾倒し、琳派の技法を取り入れたモダンな作品を手がけました。

本作品は、THE 琳派デザイン。
垂らし込み風の一塊の岩。
縁の部分は、はっきり〈盛られて〉います。
下にいくほど蒔かれた金が薄く、
墨の濃淡を表しています。
大胆な図案です。

岩に生えた松の樹は、
螺鈿の大きな片を張り付けています。
やはり、
水分をたっふり含ませた墨の一筆を、
螺鈿で見事に三次元化しています。

蓋裏と硯箱全体は黒漆塗り。
蓋裏に「雪佳(花押)」と金で記されています。

伝統的に、通常は硯箱の中は平らで、
そこに、硯箱や水滴を置く位置を刳り抜いた薄い板を嵌めて、
硯箱や水滴を固定するんですが、
本作品は、
硯・水滴を置く側の底面を高く(厚く)して凹みを付けています。

塗りは堅く、秀逸なデザインです。

残念ながらコンデションに数多くの難がございます。

蓋の甲の塗りに曇りやシミ、小さなアタリがあること、
蓋や箱の四方の角の接合が切れている辺があること、
箱の内側に、先端の尖ったもので突いてできたであろうキズがたくさんあること、
その痕跡は硯の表面にもみられること、
水滴が失われている事。

箱に硯を納める部分の角も、
だいぶ傷んでいます。
蓋を閉めたままで、長い年月が経ち、
被せ蓋の重なり部分と露出部分の質感が異なっています。

漆塗りの下には布目の現れた箇所があり、
布着せの本堅地仕上げの高級品であることがわかります。

鑑賞用ではなく、
実際にお使いになられる方には、堅牢な作りの秀逸なデザイン。
水滴もお好きな品をとり合わせ、
惜しげなくお使いいただけるお品と存じます。

外箱無

¥30000
消費税・送料込

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神坂雪佳絵 硯箱 
蓋甲・蓋裏

神坂雪佳絵硯箱 
硯を外したところ
 神坂雪佳絵硯箱
蓋甲の曇り、シミ

蓋キズ
 
 
箱内側
 


箱裏面