本紙 約91 × 28,8㎝
軸装 約163,5 × 38,2㎝
絹本着色

円山応震
寛政2年(1790)~天保9年(1838)
円山応挙の次男の子
円山派三代目

掛け軸の画面から飛び出して見える、
躍動感溢れる一瞬です。
京都上賀茂神社(賀茂別雷神社)で、毎年5月5日に開催される
競馬会神事(くらべうまえしんじ)を描いた作品。
1093年(寛治7)から続く、
五穀成就、天下泰平を願う宮中行事です。
京都の人は、賀茂競馬(かものけいば)と呼んでいます。

後ろ姿で、表情が見えないところが京都的。
人物は馬より濃い色彩で描かれます。
漆塗りの鞍や鐙に菖蒲や蓬が金蒔絵された様子が繊細に描かれ、
優美な都の年中行事の景色を写しています。

同じように、極く細い金線で描かれた装束の七宝模様は、
丁寧な筆致ですがのっぺりと描かれ、いかにも「絵です」の表現。
臨場感と装飾性を同時に成立させ、
床を飾る装飾品として魅せています。
さすがは応挙の血筋後継者の画力です。

本絹にわずかな汚れと、軸装に虫食いがございます。
軸先付近にも少し傷みがございますが鑑賞には差し障りありません。

時代箱
¥55000
消費税・送料込

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円山応震筆競馬図
 

   
虫穴など