本紙 119,5 ×20㎝
軸装 181,5 ×29,7㎝
絹本着色

榊原苔山
明治23年(1890)~昭和38年(1963)
京都の日本画家
父蘆江、四兄弟も絵師
師は竹内栖鳳
東京国立近代美術館には苔山の作品「雁来紅」が収蔵されています

小品ですが、とても豪華です。
細長い絹本に小さな宝船が極彩色に金を贅沢に使って描かれています。
七福神は可愛い豆人形です。
その輪郭は、銀彩。
舟の周りは、金彩の上に更に金を盛った装飾。
まさに寶物!

宝船そのもののイメージではなく、
七福神を乗せた《宝船の置物》を描いた、洒落た趣向です。

特に上部に、とても長い余白があるのが、
日本的な美意識。
ぎっちぎちに小さな船に詰められた神様たちと宝物が、
ぽっかり浮かんでいます。
幸運が小さな船に満載で、ぎっちらぎっちらやってきそうです。

品の良い金襴の上下一文字裂。
磁器製輪線模様の軸先です。

軸装に少し傷みがございますが、
本紙はおおむね良い状態です。

自題共箱

¥30000
消費税・送料込

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榊原苔山筆宝船図  


一文字金襴裂
 
軸装の傷み部分
わからない程度ですがシミがございます
 


旧蔵者による張り紙がございます